理念
乳幼児期は人格形成の基礎をつくる時期であり、また、ヒトから人間へと変わっていく大切な時期でもあります。その時期をより豊かなものにしてほしいと願い「3つの自然先生」を念頭においた保育をしています。
- 自然(自然界)の中で遊びぬき、多くの体験をしていく
- 自分で育つ力(自己の内なる自然)、年齢に即して育つ力を大切にし、その発達をとらえた保育をしていく
- 大人から子どもへと自然に受け継がれていく営みの中で、人間として豊かな大人から良いことをたくさん学んでいく
そのために5つの具体的な目標に沿った保育を実践しています。
目標
1.楽しい保育園
遊んで食べてお昼寝をして・・また食べて、遊ぶ。毎日の繰り返しの中でも心も体も大きくなります。
野山で友だちと転げまわって遊び、水に触れ、土に触れ、自分の感情をめいいっぱい出せること、よい絵本やお話が豊富にあること、仲間と共に遊べる優れた玩具があることで、1日を充実できるようにしています。
子どもたちが毎日「楽しいね!」「保育園に行こうよ!」と通園してくることを願って、魅力ある保育づくりを進めています。
2.一人一人の発達を大切に
子どもの発達は年齢に即して成長していく姿がありますが、そのペースにも個人差があります。
お子さん一人一人の成長段階を見極め、時には見守り、時には発達を促すような取り組みを意図的に行い「自分で伸びようとする力」を充分に引き出していきます。
このように年齢に即した発達や自分で育つ力を大切にし、食事、トイレなどの生活面、歩行、運動機能などの身体面、友だちとの関わりや自立心など精神面が健やかに育ちゆくよう保育を進めています。
3.経験の中で学ぶ
「川って冷たい!流れている!」「魚って速い!生きている」大人には当たり前のことも、子どもには触れてみて初めてわかる大きな発見です。
私たちは、知識も身体で感じてほしい、心で学んでほしいと考えています。
新しい知識や出来事を受け止める柔らかな頭、友だちを思いやる優しい心、自分のことは自分でできる生活力、そして自分に対する自信。
さくらんぼ保育園で過ごす時間が、人生のしっかりした生きていく土台を育てる大事な時間となるよう、保育を展開していきます。
4.みんなで育ちあう
起きている時間のほとんどを過ごす保育園。
ここではみんなが、いいところもそうでないところも含めて、丸ごと関わっていきます。
友だちが傍にいるだけで楽しい乳児期から、一緒に遊ぶ楽しさを知り、自分の思いが通らない悔しさ・悲しさも含めて、どうしたら楽しく過ごせるか工夫する2・3歳時期。
そして、仲間が頑張っているから自分も頑張ろうとする幼児期。喧嘩も含めてすべての関わり合いの中に一人一人の成長があります。大人も子どももみんなで育ち合うことを大切に日々過ごしていきます。
5.芸術性が高く、伝統ある文化の継承
私たちは、子どもたちに日本の素晴らしい伝統芸能を伝承してほしいと考え、沖縄のエイサー・津軽の荒馬・アイヌの踊り・石川県の「御陣乗太鼓」などに親しんでいます。
中でも石川県無形文化財「御陣乗太鼓」は保存会の方をお招きして迫力ある演奏を子どもたちに見せ、お面づくりを行います。卒園式には自分で作った面をつけて太鼓を打ち鳴らします。感性豊かな子どもたちの表現力の素晴らしさに心打たれます。