カイゼンプロジェクトとは
私たちはこうした目的のもとカイゼンプロジェクトを発足し、外部アドバイザーとともに月に2回の検討会を開催、また管理板作成においては、週に1回指導をいただきながらカイゼン活動を行っています。
「保育のファシリテーション」
鈴木健史 編著
公益社団法人全国私立保育園連盟 監修当園での取り組みが
書籍に掲載されました!
なぜこの活動を行うのか
周辺地域の皆さまからのお困りごとやご要望にお応えし、よりよい保育園で在り続けるために、2021年9月からこの活動をスタートしました。
私たち保育士は子どもたちの安全を守ることはもちろん、周辺地域や保護者の方々の安心した生活を守ることも大切なことだと考えています。
目の前の問題や課題に対して、その時々の一時的な対処のみで終わらせるのではなく、地域の方々と一体となってその問題の真因を追求し、課題解決を目指して継続的に取り組んでいます。
その中で職員にとっても多くの学びや気づきがあり、保育の質が向上し、働きやすい環境づくりにつながっていると実感しています。
これからも、こうした活動を継続していくことで「地域共生社会」をつくりあげていくために、私たちはこのカイゼンプロジェクトを続けていきたいと考えています。
具体的な活動事例
1危険個所の見える化と
手順書の作成
散歩で利用する道路の危険個所を調べたり、手順書を作成するなどのカイゼンを行いました。
これによって、保育園周辺の道路に詳しくない職員でも、安全な経路で園児を散歩に連れて行くことができるようになったり、また散歩中の事故やケガのときには誰でも経路がわかるようになり、速やかに現場へ向かうことができるようになりました。
2安全管理板の設置
近隣にお住いの方や入園をご検討中の方など、情報を知りたい方に向けて掲示の方法等をカイゼンしました。
カイゼンプロジェクトの活動について伝えるほか、保育園の関連情報やイベントなどのご案内や、園の様子などが伝わるよう内容を工夫したり、思わず見たくなるような掲示板を目指して見直しをしています。
3ヒヤリハットの記入と周知
現場でヒヤリとしたことを職員間で周知することで、危険に対する知識が増え、事前に対処できるようになること。
そんな体制を目指して、まずは記録を習慣づけることからスタート。それらを見える化し、話し合う機会を設けながら、物理的に改善できることは対策を施し、危険個所を無くして子どもたちの安全を保障する仕組みづくりを行っています。
4職員の休憩時間の確保と
時間内労働のためのムダの削減
園では、子どもたちの午睡時間に合わせて打ち合わせや清掃を行うため、休憩時間の確保が難しいという現状がありました。
そこで正規職員が60分の休憩を取り、ゆとりをもって午後の保育を行ったり、時間外労働を減らし、職員自身の身体の健康や生活を大事にできるように、ムダ作業の削減や改善を行いました。保育室と休憩室と事務作業室を物理的に分けたり、事務作業はスタンディングで集中して行うなどの改善を行ったことで、保育の質の向上にもつながっています。
5事故発生時の
対応手順書作成と訓練
散歩先でトラブルや事故が発生したときなど、伝達の仕方などが担当職員によって異なるなどの現状があったため、どの職員でも同じように対応できるよう必要な手順等を明確にし、二次災害を防ぐことに努めています。
一度作成した手順書についても、後日アンケートを取って必要な箇所は見直すなど、継続的な取り組みを進めています。